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■2014年4月の記事
 
 2014.4.27掲載 <滝川クリス優>
 「社協の食堂」 

 仕事柄、いろんなところに顔をだす。先日は、桐生市社会福祉協議会(社協)を訪ねた。

 ちょうどお昼時だったこともあり、1階のキッチンみなみへ。ここの生姜焼き定食は、ボリュームがありしかもワンコインの500円。うまい。カレーも500円。なんと、ラーメンやうどんは300円だ。

 小鉢のセッティングやテーブルまで運んでくれるのは、桐生みやま園の園生たちだ。にっこりと愛想もいい。

 なんとなく、関係者以外は行けないような感じになっているかもしれないが、誰でも入れるし安い。

 毎週火曜日の午後1時には、野菜の即売会が行われ大人気。みやま園のパンも常時買うことが出来る。

 売り上げは、園生たちの賃金につながるし、園の運営費にもなる。一度足を運んでみたらどうだろう。


 2014.4.20掲載 <スィート>
 立春以降寒い日が続き、桜の開花が危ぶまれたが、例年通りにちゃ〜んと咲く。自然の偉大さに、改めて脱帽!そして美しい花たちに“感謝”。

 すっかり葉桜になった桜の次は、華やかなシャクナゲや牡丹が、出番を待っている。可憐な山野草もひっそりと咲き、春の野山は安野光雅の絵のよう。山桜が終わると、赤城山麓はヤマフジに包まれる。

 いつだったか、芳香に誘われて山の中に引き込まれてしまったことがあった。頭上から、まるでヤマフジのシャワーを浴びたよう。自然に咲く花たちは飾り気もなく、ただそこに毎年咲く。「少しだけ、おすそ分けをしてね!」そんな思いでカメラを向けると、ワクワクしてくる。

 赤城から国道17号に出て水上方面に向かい、利根川沿線のヤマフジも見事。月夜野から猿ヶ京に向かう岩場も。ただ難点は自然の花ゆえ、“1番いい時”に出会うのが、非常に難しい…。


 2014.4.13掲載 <真っ赤な苺>
 「ランドセル」 

 満開の桜並木の下をピカピカなランドセルを背負い、踊るように登校する新1年生の姿が可愛らしくて仕方ない。

 「うちの子どもたちも、あんな頃があったんだよなぁ…」と懐かしく思う。

 我が家には、ふたりの息子たちが毎日背負い、楽しい小学生生活を共に過ごした思い出いっぱいのランドセルが、何年もの間、クローゼットに眠っていた。大切な物なので、燃えないゴミとして出すことが出来なかったからだ。

 しかし、先日、アフガニスタンの子どもたちに6年間使用したランドセルを贈る団体がある事を知り、早速手続きをし、宅急便で横浜の倉庫に送った。そこからたくさんのランドセルが船に載せられ、アフガニスタンの子どもたちに届けられる。

 6年間使用したランドセルは、ピカピカでは無いが…笑顔あふれるアフガニスタンの子どもたちに背負われ、また再び楽しい学校の思い出をいっぱい詰め込んでいることを願っている。


 2014.4.6掲載 <いたママ>
 先日、総合病院の眼科に行った。受付番号で呼ばれ、廊下の待合から診察室前の待合室に移動すると、眼科ならではの照明をおとした空間に、人の体を包み込むくらい大きなソファーが置いてあり、ジャズが流れていた。

 音楽が流れている歯科医院は何か所か通院経験があるが、眼科は初めてだった。それもジャズ。個室状態。うす暗い室内。そして大きなソファー。どっぷり座って聴くジャズは心地よい。診察室に呼ばれ、その時間が遮られてしまうのが残念だったが、ジャズは診察室にも流れていた。思いがけないところに、思いがけない空間があった。



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