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テーブルマナー>デザートのマナーと知識 |
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デザートのマナーと知識17
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デザートのマナーと知識Pミルフィーユ(千枚の葉) | ||
◆記憶として残っているあの時見た映画、いつか聞いた音楽、何処かで嗅いだ風の香り、振り返ってもう一度観たい心休まる絵、期間を置いて今一度読みたい本、思い出せないが何処かで見た風景、鮮明によみがえる記憶と、彼方で出会っているのに曇りガラスの様に思い出せない記憶、共に記憶に違いはありません。過去の想い出は、楽しい事のみ良く覚えています。その逆で、悲しい思い出は、時間と共に、頭の中でうまく処理をしてくれている様です。
何処かで見た?でも、何処で見たのか思い出せない。そんな絵が、身近な所に、在りました。以外や、家の近くの絵本美術館がそれでした。そんな事が、練馬区、石神井公園に住んでいた当時にありました。「いわさきちひろ絵本美術館」です。彼女の描く子供たちや、花の絵は、心を穏やかな気持ちにさせてくれる何かがあります。そんな絵を見た後の道すがら、洒落たケーキショップに(おかしの家 ノア)に立ち寄りました。そこで美味しいケーキを頂き、石神井公園を散歩する・・・心に満足を感じる一日を過ごす事、そんな日が有りました。そのケーキ・サロンで頂くのがミルフィーユケーキでした。 初めてこのケーキを食べた時は、勿論、美味しいのですが、カットしたケーキの端からカスタード・クリームがこれでもか、と、出てきてしまい、ナイフ、フォークで食べるのが難しい、ましてや、人前で食べるケーキではないな?などと感じていました。 ミルフィーユ・・mill-feuille(mill千枚のfeuille葉)と言う意味です。ご存知の様にパイ生地を何層にもして間にサンドしてカスタード・クリーム、フルーツを挟んでいます。その姿が、千枚の葉を重ね合わせたようだと感じて名前を付けたのでしょう。千枚の葉の様子はパイ生地です。勿論サクサクした感触がたまりません。なにより、口に持っていくとき、あちらこちらにパイ生地が飛び散ります。このケーキを上手く人前で綺麗に食べるには、如何したものか?通常のケーキと同様に「きちんと立てた状態」では、無理があります。ミルフィーユケーキ自体を横に寝かし、パイ生地をカットして、カスタード・クリームや、フルーツを、合わせて召し上がる方法が宜しいかと思います。小ぶりなデザートナイフ&フォークが出てきますのでナイフを引く感じでパイ生地をカットして下さい。上手に召し上がる事ができるはずです。 彼女の絵は、水彩画と水墨画の技法を駆使して作品としたそうです。淡い色合いは、透き通る様に綺麗で可憐です。子供たちの絵は邪気がなく、彼女の残した言葉は、「世界中の子ども みんなに平和としあわせを」です。いつの間にか矛盾を背負って生きてきた大人達が、思い出した様に見なければいけない絵かもしれません。 ミルフィーユ・ケーキを食べるとき、練馬区石神井公園。おかしの家「ノア」。いわさきちひろ絵本美術館。この三つを思い出します。過去の想い出は、頭の中で綺麗な脚色をして残してくれます。楽しかった事はロハス(LOHAS)的なライフスタイルとし、記憶とします。その逆で、悲しい思い出は、時間が共存出来ないと感じた時に消えて行きます。 千枚の葉・ミルフィーユ・・mill-feuilleフランスの古典的なケーキです。 |