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デザートのマナーと知識

    

デザートのマナーと知識@
◆しばらく前の話です。突然以前のホテル時代の上司からこんな電話がありました。

「今、南青山のクドウにいるんだが」・・・「クドウ?欧州菓子のクドウのことですか?」「そう、ここのヌガーの旨さ知っているか?」「いえいえ知らないですが!」「・・・一度食べてみないとまずいね、送るからこの美味さ確かめてみろ」・・・

クドウのヌガー そんな事から知ったエンガディーナとスイスの地名を取ったヌガーの美味しさが病みつきになってしまいました。食の美味しさは、こんな人づてにて始まるのかも知れません。 では、ここでヌガーの説明をさせて頂きます。砂糖と水飴を低温で煮詰め、ナッツ類を入れ冷やして固めて作るお菓子の一つです。勿論コーヒー紅茶のお供によし、デザートによしの、日本で例えるなら両口屋是清の(おちこち)のようなものかもしれません。万能のデザートは、星の数ほど有ります。全ての星を確かめるには時間がかかり過ぎますが、特徴のある星だけでも確認したいものです。

 さて、チーズも頂き、最後の料理・デザートに入りました。仏語desserts,(デセール)。英語 desserts(デザート)。スペルは同じでも、当たり前ですが発音が違います。全てを片付けるとの意味もあり、デザートが出てくる前には、塩、コショウ、パン皿その他、テーブル上を綺麗に片付け、最後の料理、デザートへと入るステージをテーブル上で表現します。仏語entremets(アントルメ)。英語でsweet(スィート)とも表現します。・・・・

レストランでのデザートの出し方は、コースメニューならばレストランがそのコースに合うメニューを紋切り型にサービスをして出てきます。単品(ア・ラ・カルト)でご注文の場合には、デザートメニューからお選びになることになります。 1990年頃の日本のフレンチレストランでとってもお洒落な感覚でデザートを出すスタイルが一つのファションとなって行きました。赤坂の有名フレンチレストランから火がつきました。食事の最後の締めくくりとしてデザートワゴンがテーブルのお客様の周りを囲み、お好きなデザートを好きなだけ召し上がり下さい。シャリオ(デザートワゴン)の中からお選び下さい・・のキャッチコピーからヒットして何処のフレンチレストランでもそのデザートの出し方をまねしたものでした。   

 オードブルから少なくとも魚料理や肉料理のメインディシュを召し上がった状態から如何にデザートは別腹とは言え、そのレストランの雰囲気と今までの食した料理でお腹もかなりいっぱい状態です。ですから、あれもこれも頂けないのですが、少しづつ種類の違うものを頂けるのが魅力でした。また、その雰囲気があまりにゴージャスで男の私でもうっとりしてしまう程のデザートの出し方、スタイルでした。そう、目移り心移りしそうなほどデザートには種類があります。

 メイン料理の後に間髪入れないでコーヒーを注文なさるのではなく、デザートメニューが置いて有る、無しに関わらず、レストランならばデザートは有ります。締めくくりの料理です。老若男女を問わず、ご注文なさるのがベストのマナーと感じます。

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