テーブルマナーにスポット
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四つの枝葉
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四つの枝葉 | ||
◆「月のしずく」「プリズンホテル」「日輪の遺産」「地下鉄に乗って」。作家、浅田次郎氏の数ある秀作の中でも特にお気に入りです。主人公の優しさと包容力をオブラートに包みこんだ作風は、誰からも愛されるベストストーリーでしょう。四つの物語はそれぞれに独立した作品ではあるのですが、一つだけ共通しているものがあります。それは同じ人から生み出されたものだということです。まったく当たり前の話です。ですが、作者を知らずに各々を読んでしまったら答えは一つだけの共通を、解き明かせたでしょうか。同様なことがワインにも言えます。 ワインは、枝葉に分けると四つに区分されます。 スティルワイン、スパークリングワイン、フォーティファイドワイン、フレブァードワイン。 四つの枝葉は一つだけ共通のベース、ブドウを素材にしたワインからできています。元作者は同じでも、演出を変えると独立した作品に仕上ります。それでは、各々の作品展開を概略だけ説明させて頂きます。 @ スティルワイン・・・スティル(Still)は“静かな”と言う意味を持ち非発泡性なワインのことで、ブドウの醸造過程の中でブドウの糖分は、アルコールと、炭酸ガスに分解されます。そして、その炭酸ガスをのぞいたものを、スティルワインと呼び、皆さんご存知の赤,白,ロゼワインの三種類のタイプにわかれます。(特殊なスティルもあります) A スパークリングワイン・・・スティルワインの対極で、発泡性ワインの総称と考えて下さい。ブドウの醸造過程の中でブドウは、アルコールと炭酸ガスに分解され、ワインに発泡性をとかし込んだものをスパークリングワインと呼びます。何方でも知っているシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られたものしかその名を名乗る事は出来ないスパークリングワインの中のタイトルホルダーです。 代表的なものは、フランスのシャンパン以外の、バンムス―、イタリアのスプマンテ、ドイツのゼクトなどが上げられます。 B フォーティファイドワイン・・・腐敗速度をわざと遅くするために考えられて造られたワインです。ブランデーを加えて、アルコール度数を上げて造られています。皆さんご存知名は、スペインのシェリー酒、ポルトガルのポートワインなどが代表的です。 C フレバードワイン・・・ワインに香草、果汁、花、など様々なものを添加したり、そのものだけをワインに混ぜたりし、香りづけした薬膳酒をターニングポイントとしてスタートし、発展したワインと言われています。 代表的なものは、スペインのサングリア、イタリアのベルモットなどが上げられます。 以上四つの枝葉の概略を説明させていただきました。個々の個性をさらに説明解説するとなると、春の植物のように、どんどん、どんどんと伸び、まるでコンピュータのダウンロードなような、辿り着く先が長くなりすぎるため、先を急がせて頂きます。 |