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ハウスワインとは

    

ハウスワイン(レストランのお勧めワイン)とは

◆最近良く耳にしたり、活字としても目に留まる、企業単語から一般化したカタカナ語に「カスタマー・サティスファクション」なる言葉が有ります。俗に言うCS(顧客満足の尺度)の事です。飲食業であるホテルやレストランにおいては、そのCSの尺度を計る最たる商品がハウスワイン(レストランのお勧めワイン)なのかも知れません。ハウスワインは、ホテルレストランやレストランなどに置かれている、手頃な価格で飲んでいただけるワインのことを言います。ホテルにおいては、フレンチレストランに限らず、コーヒーハウス、中国レストラン、和食レストラン、メインバー、ルームサービス等々、全ての飲食に携わるセクションで提供されます。料金は手頃であり、味覚においても、お客様に満足して頂けねばならないコストパフォーマンスが要求されます。いわばホテルや、レストランの顔、ライフラインそのものです。(これにおいては、どのホテル、どの街のレストランでも共通な考えです)

お客様にとっては安定した味を得られ、リーズナブルな料金のハウスワインです。ハウスワイン、イコール安かろう、悪かろうのワインのイメージ定義をお持ちの方は一度、お試しになって見てはいかがかと思います。もし、その逆のレストランに遭遇したならば二度目の足は運ばない事です。

ワインのオーダー・・・お客様(ゲスト)を、招待するホスト役の仕事です。是に決まったワインは、抜栓する前にオーダーワインのボトルをプレゼンテーションされます。自分のオーダーしたワインかどうかの確認をして下さい。

ホストテイスティング・・・ソムリエが招待役のホスト、貴方にグラスの4分の一程度のワインをグラスに注ぎます。貴方はテーブルからグラスを上げ、ワイングラスを廻し、グラスの柄を持ち、色艶を確認しながら鼻に近づけ、醸し出す芳香(ブーケ)を楽しみ、注がれたワインの全てを飲みきるのではなく、ほんの少しだけ口に運び、味を確認し、よろしければお願いしますと答えて頂ければ結構です。お客様(ゲスト)をもてなす招待側(ホスト)の一連の儀式、儀礼的な要素だと一般には、考えていただいてよろしいでしょう。

ワイン事体が痛んでいたとすれば、ワインのコルクを抜くその前の段階で解りますし、処分しております。あり得ない万が一は、抜栓時にお取替えしますので、テイスティング時に異常が!と考えないでも大丈夫です。一連の流れを例えれば、大リーガーの一郎選手がバッターボックスに入り、バットを構えるその前に、ピッチャーに向かい、バットを立て、ユニホームの袖を上げる一連の動作を想像してください。儀式的でいて理論と行動をアジャストさせようとする集中力は、その先のインパクトや、意志を強く感じさせます。大仰な例えですが、そんな旋律が、ホストテイスティングです。

その昔の毒見作業の遺産相続であり、懐疑的になり過ぎないようにして下さい。

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