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食事中の中座についてのマナー

    

食事中の中座についてのマナー
◆食事中のマナーの中で大事な一つに中座をさける項目を加えておきます。どんな食事の会でもホスト、ゲストの役割分担はあります。大事な人を接待する時や受けた時。仲間内での食事会でも食事を誘う人がいれば誘われる人がいます。楽しみな役割分担は、食事の最初から最後までつづきます。食前酒やワインも出てきて料理もオードブルからスープに入ってきました。そんな時、個人的な理由から席を一時立つのはなるべく避けましょう、もちろんやぶさかでない理由なら致しかたが無いのですが、足すべき用件はレストランに入る前の段階に済ませておきましょう。

NHKの7:00のニュース番組のキャスターが番組の途中只今携帯電話の着信音が鳴りましたので少しお待ち下さいと画面から消えることは考えられません。一万メートルの陸上競技の選手がグランド周回中に突然方向を変えちょっとトイレになんて言う事も有り得ないことです。極端な例え過ぎましたがテーブルを囲む楽しみな時間に微妙なずれが出てきます。何方かの中座はその場の空気を変えてしまいますので心得ておいて下さい。仮にテーブルを離れなければならない場合には、他の同席者に挨拶した後に(直に戻りますが食事は進めて下さい)の言葉も添えるようにしましょう。改まった席で中座をされますとその段階で食事を止めてしまう傾向が強く、同席者に必要な気は使わせないことです。

ナプキンやナイフ、フォークはどうすれば良いのかは、以前のコラムにて紹介致しましたが改めて記載しますとナプキンは軽くたたみ椅子の上に置いて下さい。椅子の背もたれにナプキンを掛ける方がいらっしゃいますがビジュアルとして綺麗にはみえません。では、ナイフ、フォークは・・・皿の中央にカタカナのハの字にクロスして置くか、又は、皿の縁にカタカナのハの字に掛けるようにして置く2通りの方法がありそのどちらかで食事の途中の合図として頂ければよろしいでしょう。

レディーファーストを根幹としてマナーは発展してきました。それについての女性のカリキュラムは手に余るほどに講座、講義、レディ―スパック、レディ―スプランなど、マナーやそれに類するステージをソフトととして認識する機会は多種に渡ります。それでは男性は接待という名目で女性とは違う角度で認識しているかと問われますと、いささか日本では違う発展であるように感じます。

ホスト、ゲストの役目を(どうもキザでかなわない)理解できていないのが日本の接待事情です。ホストはメニュー内容の把握、ワインの把握その場の食事を最後まで楽しませる役目があります。ややもするとその役目をレストランスタッフに全てをゆだねているケースが強く見て取れます。この先のマナーは日本男性の面目を躍如したいものです。今現在テーブルマナーの解釈や理解の難度ははるかに女性が男性をしのいでいると感じます。レディーファーストでリードして行く役目の男性が今後のテーブルマナーアップに強く感心を持つよう期待します。何かと海外に出かける機会が増えています。旅は日常と非日常の心の癒しから社会的に見てもスタンダードになっている現在、テーブルマナーは論外情報社会のモラルにとなりつつあります。

花は花を咲かせる喜びがあり、咲かせた花を見る喜びもあります。・・・食事のマナー(華)も同じような気がしてなりません。

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