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レストランで使用
しているグラス類

    

レストランで使用しているグラス類(Glasses ware)
◆レストランの食器としてのガラス類は、クリスタル、セミクリスタル、ソーダガラスを織り交ぜ使用しています。クリスタルガラスは、水晶のように透明なガラスという意味です。一般的には、酸化鉛が24%以上含まれたものをいい、この含有率の多少がクリスタル、セミクリスタルの分かれ道と考えて下さい。クリスタルはその透明感、輝き、音色、屈折率、どれを取ってもずば抜けており、但し、値段も高価であり、又破損率が高く(繊細な物ほど壊れやすい)飲む品物の用途で使い分けをしています。全てをクリスタルという訳にもいかず、ソーダガラスで出来ている品物を使用して濃淡をだしています。ソーダグラスは原料に石灰を多く入れます。屈折率が低く、やや透明感に欠けますが、値段も手頃であり、硬い性質を持っており破損率を考えた場合カジュアルであり、一般的です。

 レストランのグラス類は、全てに透明感を求めていますが、ランイン、モーゼルのドイツワイングラスにおいては、例外として認めています。但しここでもファッションがあり、今から10年程前よりゴブレット(Goblets)、「皆さんがテーブルに着き、右上、テーブルナイフ(ミートナイフの上位)に置いてあるワイングラスを一回り大きめなサイズに見て取れる、水を飲む時に使用するグラス」に色着けをしたものが大胆にも取り入れてくる一流ホテルレストランが出てきました。それは、あっという間に日本中に広がりを見せ、テーブルコディネイターがこぞってお洒落感覚を見出しておりましたし、現在使用レストランも増えてきているのも現実です。邪道と思われたものも時が立つとアートと見なされるのは、初期変化は進化する為の異端児なのでしょう。

*一般的に頻度の高いグラス類は・・・ササキ、ホヤ、海外ブランドとして、皆さんご存知のバカラ、そしてドーム、サンルイ、などフランスの会社が曲線の美を出していると言われ、イギリスのウォーターフォードなどがシャープな線を追求していると表現されています。

そして、頻度もそれなりに高いと思われます。

 ナイフ、フォーク、皿類、グラス類の大まかな携わりを記載いたしました。この三種は、我々が食事を取る時の大事な品物であり、一般的な頻度の高い会社名まで連ねましたが、ほんのごく一部と解釈して下さい。全ての物には歴史があり、しかしながら遡った世紀に必ずたどり着きますが、この三種については、世紀を超えた次元での落ち着き先になることでしょう。日本では鎖国歴史の中でもオランダ、ポルトガルよりの西欧の技法が伝えられ、日本においての技法との融合で、あらゆる意味での匠を生み、明治,大正時代に極みを確立したもようです。しかしながら江戸切子、薩摩切子を生み出す力量があってこその凌駕ができたのでしょう。

西欧同様にアールヌーボー(個性的芸術品)〜アールデコ(素材を生かし、造形美を追求し大量生産を可能)をへて現在の食器類の数々を生み、我々に西洋料理の楽しみ方(マナー、エチケット)を継続発展して知らしめてくれています。

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