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チーズのマナーと知識4

    

チーズのマナーと知識C
◆粉雪と言うとてもせつない曲がお気に入りです。素敵な曲とは裏腹に、綺麗な雪も降り続くと難題になり、自然に逆らうことは、出来ないものです。そんな雪には、13の種類があるそうです。降る雪の・・・ たま雪、こな雪、はい雪、わた雪、もち雪、べた雪、もず雪、積もる雪の・・・新雪、こしまり雪、しまり雪、ざらめ雪、しもざらめ雪、こしもざらめ雪。寒い山から平野に舞い落ちる風花は別と考えても、天からの贈り物は様々です。その逆で雪が降らない日の長き年には、問題も山積みとなり、人間が人工的に作った雪も愛おしくなるものです。

さて、自然が生んだナチュラルチーズに対して、人の知恵を使って作られたのがプロセスチーズ、では、そのプロセスチーズとは・・・ナチュラルチーズを原料とし、細かく砕き高温で溶かし、その状態から型にはめ、冷やします。加工〜加熱へとのプロセスを踏んだチーズで、その名前となった訳です。ナチュラルチーズと大きく違う点は、加工過熱の過程で熱を加えるため、細菌を殺菌し、酵素を破壊するので、熟成ができません。非常に繊細なナチュラルチーズの様に日ごとに違う味わいは、楽しめませんが、その分、長期保存が可能になりました。変化する味を楽しむのではなく、何時でも同じ味を楽しめ、口当たりも癖が無く、持ち運びも便利な利便性もあります。プロセスチーズの名前は、日本や、アメリカでは、一般化していますが、ヨーロッパではあまり耳にしない言葉です。チーズと云えば王道のナチュラルチーズが当たり前の地だからです。

 日本人の口には、まだまだ馴染めないナチュラルチーズの食文化に対して、臭いや、口に馴染みやすいプロセスチーズは、手っ取り早い消費を生み、アメリカと並んでの、消費大国になったのも理解できます。どこそこのスーパーにも置いてある手短な利点。加工の段階で果汁や、果肉を入れたり、形状を変化させるアイテムは、ますます増える消費に拍車をかけています。必須アミノ酸が豊富な栄養価も高い食品であり、ナチュラルチーズの一般化の比較対象とはならず、今後も充分に期待できる食品の位置付けとなるでしょう。とろけるチーズ、三角形の6Pチーズ、ハンバーグの上に乗せるスライスチーズなどは、その典型です。

 さて、各国も同様なことを考え、消費して行くと次の様なことが起こりえます。原料が高騰し、同じ形状でも内容量を若干のグラム減にて変更して定価は同じ、素人目にはまったく判らない事が現実に起きていると、さるコラムで拝見しました。現実に起きているのか、いないのか、定かでは在りませんが、似たような事が過去にあったが為に、懐疑心も生まれてきます。プロセスチーズの販売に対する過程が今後大事になってきそうです。一期一会。人間の英知を架けたプロセスチーズのドラマは、いったい何話までつづくのでしょうか?

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