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スープについてのマナーと知識6

    

スープについてのマナーと知識E

◆冷たいスープの王道と言えば何と言ってもヴィシソアーズスープ

夏のスープの定番から広く親しまれてベースを変へて、ポテトからカボチャや緑黄色野菜、フルーツに至るまで変化づけして、アレンジの幅を広げて楽しませてくれように認識させた冷たいクリーム系のスープの基本です。ジャガイモをベースにタマネギ、バター、ブイヨン、牛乳、生クリーム、バジル、ローリエ、塩、コショウで味を整え良く冷やして召しあがるのが主流。

初めてヴィシソアーズスープの名前を聞いた時は、ベースがジャガイモではなく、カボチャをベースにしたものでした。そして、なんてタイソウなネーミングと感心したものです。

ヴィシソアーズ・アン・ポティロン・オウ・ブルジョワ―ズ・・・冷製カボチャのクリームスープ

中流婦人とでも訳すのでしょう。スープの名称の場合、素材の名がそのままスープの名称になったり、人、地方、国の名称で名が付けられたり、スープの浮き身の名前で名称としたりします。このようにヒトヒネリしてスープの名称を表現するのは洒落た感覚と基本に妥協なく、イマジネーションを突く創意工夫の現れと理解できます。ヴィシソワーズはヴィシー(Vichy)風の、との意味で、中部フランスの町の名前から付けています。この町は鉱泉水で有名な町。いまやこの町は世界中の人達に親しまれた冷たいスープの代名詞の町になりました。

野菜本来の味、コクや旨みが濃縮され生クリーム、牛乳で整えている為マイルドで栄養価も高いスープです。濃縮されたスープですので器は小さめなブイヨンカップや、クラッシュアイスの上に小さなガラスボールでお洒落な演出や、陶器のココットタイプで提供される所が多く、セットされた小さめなスプーン、ブイヨンスプーンで召しあがり頂ければと思います。気張らない何ともビストロ感覚なス―プです。

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